演出家は竜王に見初められる
相互フォロワーのお誕生日に書いたものです
ワタル夢ですが、なにかとワタルさんが可哀想なので読む方は気をつけてね!
表紙の写真はフリー素材をお借りしました!
「君って、こっちの才能無いよね」
何気なく、アドバイスのつもりと言わんばかりに放たれたその一言は、彼女が一度夢を諦めるのに、あまりにも十分な言葉だった。
『だあ〜〜かあ〜〜ら〜〜!! そこに立ったらハウリングするって何度も言ってるでしょ!? もっと左!!』
「はい」
『行き過ぎ!!』
「はい」
『もう一歩右!!』
「はい……」
ティアリスがつい、メガホンをキーキーと言わせながらそう叫べば、ワタルは大人しく指示に従った。
彼が少し動けば、それに合わせてカイリューも動いた。その様子を見て、ふうと息をついた。
ハウリング、鳴音(めいおん)とも呼ばれる現象は、スピーカーから出る音をマイクが拾い、そのマイクの音を再度スピーカーが拾う……ということで起こる現象で、カラオケなどでマイクがキーン、ポーンとする高い雑音がそれだと言えばわかりやすいだろうか。
スピーカーの前にマイクが来ることで起こるこの現象は、それを狙った演出もあるものの、多く雑音として処理される。
そのため、演者はスピーカーの前にこないことが……もしくは、演者のくる位置にスピーカーをこないよう設置することが求められる。
とは言え、昨日散々話し合って決めたスピーカーの位置を、ティアリスは変える気がなかった。
「いやそのな……最初は光がないだろう。真っ暗な状態で出てくるから、どこが立ち位置かわからないんだ。だからつい何度もこの位置に来てしまう」
『テープ貼ったでしょ』
「それが見えないって言っているんだ!」
ワタルがやっとの思いでそう伝えれば、ティアリスはなるほど……と言って顎に手を当てて考え込み、少しして二階から降りてきた。手に蛍光色のテープを持っている。
「じゃあここにネマシュテープ貼っておきますね」
ネマシュテープというのは、ネマシュというポケモンが持っている胞子の成分が練り込まれたテープで、光を蓄積させれば、暗い場所で発光するというものだ。暗がりの中で目印が必要なときに便利な代物として防犯にも役立てられている。
「これで見えますね?」
「ああ」
「じゃあもう一度」
ティアリスはそう言うと、もう一度二階に戻っていった。
ワタルが挑戦者を迎えるこの部屋は、パッと見ただけではわからないが二階があり、ワタルの側からは見ることが出来る。
二階は、主にライトや撮影機材など、舞台を映させるためのものが置かれている裏方の場所である。
『バチュル、ライト用意!』
『バチュ!』
小さい内線用のマイクを通じて、バチュルの声が聞こえた。
『バニリッチ、スイッチ用意』
そういうと、しゃらしゃら、と氷が擦れ合う音がした。
――そうして、舞台の準備が整った後、ティアリスの静かな声が聞こえた。
『準備できました、ワタルさん。どうぞ――』
「わかった」
バチュルは糸を張り巡らせて、ライトの向きを操り、バニリッチは機械に冷気をかけながら、スイッチを動かしていく。
それらの連携はあまりにも見事で、ワタルはひとつの芸術だな、と毎度思わされた。
こうしてリハーサルが始まった。
「位置は良いと思います、響きはどうですか?」
「ああ、良いと思う。こういうのを求めていたんだ!!」
「じゃあ一回、明日録画するのでそれを見てまた修正箇所上げてもらっても良いですか?」
「わかった。今日はもう帰って良いぞ」
「はーい、あがりで〜」
彼女はそのまま昼食を食べてから今日は帰るらしい。
ティアリスは普段から素っ気なく、そして猫目だからか[[rb:睨 > にら]]んでいるつもりもないのに、睨んでいるのかと聞かれるような、少し無愛想な女性だ。
しかし、ワタルは彼女のそんなところも気に入っているし、あわゆくば、もう少し仲良くなりたいと思っていた。
「そうだ、ティアリス。君も一緒にお昼を食べないか?」
「えっ、私お弁当なので」
リーグから近い場所でひとり暮らしだと言っていたので、手作り弁当だな、とワタルはピンときた。
それで少し、ワガママを言ってみたくなったのだ。
「お弁当かあ、良かったらおれにも作ってくれないか? 料理が苦手なんだ」
なんて、甘えたことを言ってみれば、ティアリスはあからさまに眉をひそめた。
「パワハラですか?」
「違う!!」
「そういうつもりがないなら、仕事として発注してください。お金がもらえるならちゃんとやりますから」
ドライだ。とてもドライだ。
これが流行の小説なら「まあ、そんなに作る手間は変わらないので良いですけど……」なんて恋が進展する展開なのに、パワハラですかときた。
「うーん、そうですね……一食千円プラス手技料と時給で……これが二十一日分なので……一ヶ月三万円ならいいですよ」
普通にリーグの食堂で、一ヶ月食事券を買った方が遥かに安い金額をふっかけてきたあたり、本心としては「美味しい話なら受けるが、そうでないなら関わってくれるな」ということなのだろう。
彼女はお金で物事を判断するタイプらしい。
……それは健全なことだな、とワタルは思った。
「そんなに安くて良いのか? それで君の手料理が食べられるなら、是非頼もう」
そう言って現金を渡し、明日から作って欲しいと頼んだ。
わかりましたお疲れ様です、と簡単な挨拶をしたティアリスは、肩にバチュルを、他のポケモンたちはボールに入れて部屋を後にした。
ティアリス、彼女はワタルの専属演出家として働いている。
さて。ではそもそも、セキエイリーグの頂点たるワタルに、専属の演出家とは何事か、ということを説明しておこう。
セキエイリーグに限らず、各地方のリーグは深刻な問題を抱えていた。
そう、挑戦者不足である。
リーグのバトル映像は、放映すれば挑戦者が不要な注目にさらされるため、放映されていない。それはつまり、四天王やチャンピオンの映像も同じく世に出回る機会が少ないということである。
そのため、トレーナーたちの間で、リーグは「ジムバッジを集めた後に、挑戦出来る大舞台がある」という程度の認識でしかなかった。そもそもバッジを全て集める者も少ないのに、その上で挑戦してくる者といえば、かなり限れられてくる。
ホウエン地方のチャンピオンが少し旅に出てもリーグが回ってしまうぐらい、リーグは挑戦者が少ない――という存亡の危機に瀕していた。
個人でメディア露出している四天王やチャンピオンもいるものの、基本的には各地の大会への参加が「絶対に勝ってしまうから」という理由で禁じられているため、誰が自分の地方のチャンピオンなのか知らない者の方が多かった。
有名になろうにもなれない、知名度が低いので誰もこない、というジレンマがリーグ関係者を中心にぐるぐると渦巻いていた。
ところが近年、よりポケモンバトルを身近に――と、各地のリーグも協力した、ポケモンワールドトーナメントという大きな大会がイッシュ地方で開催された。
これはリーグも協力ということで、各地のリーグの四天王同士、チャンピオン同士が戦い合いその頂点を競うという大会だった。
この戦いを機に、四天王やチャンピオンたちは大きく知名度を向上させることとなる。
そうして、リーグは伝統を重んじた形式からの脱却が求められた。
要は、世間で四天王やチャンピオンを求める熱が上がったということである。
今まで半ば伝説のような存在だったリーグを人々をテレビで身近に感じ、様々な場所でのエキシビションマッチが仕事として増えた。
それはもちろん、セキエイリーグでもだ。
セキエイリーグでは、四天王やチャンピオンの部屋は、本人の雰囲気や使うポケモンに合わせて変化させて良いことになった。
そのため、元々その手のことに強いカリンやイツキは、急ぎでスタッフを雇い、照明や音響といったものを整えた。
カリンはチームを丸々作るように新規で舞台の裏方経験のあるスタッフを数十人雇い、イツキは自分で決めた内装を業者に発注していた。
そうして、イツキに挑戦したものがテレビで部屋の様子を、イツキとのバトルの様子を伝えたことで――挑戦者が一気に増えた。
なるほど、となれば……とワタルも自分の部屋の内装を、大きく変えることにした。
ワタルはセキエイリーグのチャンピオンだ。他の四天王に見劣りしないような、ドラゴンを引き立てる内装にする必要がある。
とは言え、幼い頃から修行に明け暮れていたワタルは舞台など見たことがないし、バトルを演出することに関しても全くの初心者である。その上、カリンのように何十人ものスタッフを抱えながら指示を出すことは苦手だし、かと言ってイツキのように自分であれこれと決めていくこともできない。
つまり、ワタルのふわっとした指示を正確に読み取ることができそれを実現させられ、また専門的な知識があり、そしてワタルのポケモンたちとも相性の良い人間がスタッフとして求められた。
そして、リーグ広報を通じて、ワタルは自分の専属となる演出家を探すことにしたのである。
ティアリスは、その応募にひょいと現れた人材だった。
演出家たちや、舞台の音響係、照明、小道具大道具様々な人材が何十人といた中で、彼女は一際ワタルの目を惹きつけた。
彼女の、[[rb:香染 > こうぞめ]]色の薄い茶髪に、これまた薄い若葉色の瞳。そしてキュッと釣り上がった猫目気味のきつい顔立ちがワタルの好みだったことは否定しないが――彼女はやはり少し変わっていたため、目がとまったのだ。
他のものは華々しい功績や、実績があったことに対し、彼女の履歴書は学歴しか記載されていなかった。他の応募者が自分の得意を語る中で、彼女だけ
「私なら誰よりもできます。私とポケモンたちで全部出来ます」
と短く言った。
それに加え、黒いシャツに黒いズボン、無造作に後ろで結ばれたショートの髪型。
――その全てが潔く、飾ろうとしない彼女は小気味良いと、ワタルは思った。
だから、不器用なほどに飾ろうとしないティアリスというスタッフを、ワタルは専属の演出家として雇ったのだ。
一人だけ雇うと言ったときの、周囲の反応は様々だった。
ワタルはその頃、そもそもライトを動かすのには数人の人手がいることすら知らなかった。
それでも彼女の「全部出来ます」をワタルは信じることにした。
ティアリスは、イッシュ地方の出身でわざわざ仕事を求めてこちらに来たらしい。
仕事を求めるだけで地方を跨ぐほどの移動が必要だったとは思えず、ワタルは彼女が話すまで深く聞かなかった。
彼女は仕事熱心で、仕事中は普段の五割増し口が悪かった。
上司にあたるワタルに平気で大声を飛ばすし、叱りつけるし、自分のペースでどんどん物事を進めていく。
しかし、出来上がってみればワタルが
「入ってきたときにピカッとして、バチバチッと視線が集まって、バサッとマントで空気を変えたい」
という曖昧な指示を見事にライトとスモーク、音響で実現させたものだったため、ワタルはもちろん他の四天王たちも見惚れた。
彼女は確かに口は悪いが、とにかく仕事が出来る人間だとワタルは誇らしくなったし、彼女の才をを見抜けた自分はさすがだと思った。
「ワタルさんに雇われたことは、私にとっても都合が良かったんです」
「都合が良かった?」
「はいだって、ひとりでも許してもらえたから」
これはワタルの希望でもある。
そもそも、ポケモンは繊細だが、ドラゴンタイプは特にその傾向が強い。
知らない人間が多人数いるよりも、ひとりだけの方がストレスを受けにくいし、ワタルもスタッフに自分の部屋を留まらせ続けることは苦手だ。
そのため、新しい人間をひとりだけ、というのはワタルの希望でもあったのだ。
「……私の夢は、ポケウッドの演出家になることなんです。でも、諦めそうになっていました」
それは一体どうして、そうワタルが続きを促せばティアリスは悲しそうに笑った。
「ずっと憧れていた監督に『君って、[[rb:演出家 > こっち]]の才能無いよね』って言われちゃって」
そうして少しずつ、ティアリスはリーグに来る前のことを話し始めた。
彼女はフキヨセシティの出身だ。
フキヨセシティは空輸で栄えているらしく、彼女の両親もポケモンと共に空を飛んでイッシュ地方のあらゆるものを運んでいるという。
幼い彼女はある時、両親の仕事先の大きい劇場で舞台を見せてもらった。
「みんなが舞台の内容や、演技に夢中になっている中――私はずっと照明を見ていました。ライトの動きを飽きもせず目で追いかけていたんです。終わってからもずっと演出の話ばかりしてしまって……それが舞台との出逢いでした」
そこから彼女は舞台演出にのめり込んでいき、演者の視線を知るために自身も舞台に立ったこともあったという。
「でも、私はやっぱり、人やポケモンを照らす方に興味があって。裏方に回りたいと思うばかりでした」
そこから舞台の裏方や演出について学べる専門学校に行き、本格的に演出家としての道を歩み出した。
学生の期間中に演出した舞台は評価が高かったが、ティアリスは就職がなかなか決まらず、また同級生はスカウトやコネで就職が決まる中、彼女は取り残されていった。
そしてある日、彼女は自分が憧れていた映画監督の指揮する、映画制作のスタッフ募集に食らいついた。
そして、面接の時に言われたのだ。
『君ってさ、人と関わることに向いてないんだよね。言葉がキツイし、なんていうの。チームワークに向いてない』
……その言葉を言った者に、ワタルは、はかいこうせんを指示したくなった。
何気なく、アドバイスのつもりと言わんばかりに放たれたその一言は、彼女が一度夢を諦めるのに、あまりにも十分な言葉だった。
ティアレスは尊敬していたポケウッドの監督にそう言われたことをきっかけに、一度深く落ち込み、ポケウッドでの就職を諦めた。
もう一度自分を鍛え上げ見つめ直そうと、彼女はイッシュ地方を出ることにしたらしい。
「舞台を作る上で、一番必要なものは『チームワーク』です。仲間との協力。相手を思いやる心……それが私には足りない。だからいつもメンバーとの間に溝が出来ては、浮いてしまう。……こうしてポケモンたちが手伝ってくれなければ、私は何もすることができない」
彼女はそう言って、ワタルが見たこともないほど悲しい顔をして俯いた。
ティアリスは、確かに言葉が厳しい。しかし、それは彼女にとって命令ではなく、ただの指示だ。言葉が厳しくなることだって、それだけ真剣に取り組み、向き合っているからだ。
彼女が作り上げたものを見ればそうだとわかるけれど、確かに、彼女の才能を信じなければ独りよがりに見えるのだろう。
「そうやって、言いたいことを言うだけの人間は、確かに演出家では無いんです。まあ元々、舞台作る人間の中でも、あれこれ口出す演出家なんて一番の嫌われ者だし、周囲と喧嘩するのも当たり前だし、そうやってぶつかりあうからこそいい物ができるんですけど……でも、独りよがりなら、それは演出家ではなく『ダメ出し屋』です」
とても苦しそうに俯きながら、バチュルを撫でる彼女に、ワタルはかける言葉を見つけられなかった。
ワタルは舞台のことをあれこれ知っているわけでは無いし、気の利いた言葉をかけられるほど器用でも無い。
それがとても、辛かった。
「で、やっぱりここのライトを変えたくてな。もっとズバーーンと、スッと入ってくるような。光線が降り注ぐようにしたいんだ!!」
「はあ……じゃあスモークを入れましょう」
「スモークはいらないかな」
そうワタルがいうと、ティアリスは思い切り眉をひそめた。これは呆れ果てている顔だと分かったが、煙を使うというのもワタルはよく分からず、ライトの位置を変えるように話を終わらせた。
「じゃあ今日は仕込みのやり直しですね」
そう言って、上のセットを下ろすところから始めた。一つ変えるのにこんなに手間暇がかかることも、ワタルは知らなかった。
『マイクどうですかー?』
そう彼女に聞かれて、ワタルはポンポンとマイクを叩いた。
「ああ大丈夫」
『こらーーーー!! マイクは膜なんですよ!! 鼓膜と一緒!! 叩いたら絶対ダメ!!』
「すみません」
『指を立てて表面をくすぐるように確認する!!』
「ごめんなさい」
ワタルは素直に謝った。
「……なんか、ライトの光線? が見えないんだが」
「そりゃスモーク入れてませんからね」
言われたことをやっただけです、とティアリスは胸を張った。
ワタルにエキシビションマッチの仕事が入った。
今回は、ガラル地方で行われるらしい。
相手はあのダンデと聞いてワタルの胸が高まった。
なんでも、ダンデがチャンピオンを後進に譲るにあたり、バトルタワーのオーナーに就任したらしい。そのバトルタワーの開会式にワタルは呼ばれたのだ。
エキシビションマッチが開催されるのはシュートスタジアムということで、ワタルはティアリスを連れてシュートシティを訪れていた。
「ワタルさんにはこっちから入場してもらって、ここでライトが当たります」
「なるほど」
「その後に上から……」
そう、ワタルが説明を受けているのを、ティアリスは黙って聞いていた。
ワタルさん、私はどうして連れてこられたんですか。と聞かないまま。
「それで、この方が今回のエキシビションの演出家で――」
ワタルにそう紹介されているのは、有名な演出家だ。確か、ポケウッドの新作映画「あの日見たコイキング」の演出家として一躍有名になった人物だ。ティアリスもあの映画は見たけれど、夕日の使い方や雨の描写が見事だった。
私、ここになんでいるんだろう、こんなに有名な演出家がいるなら、私はいらないよね……。
そんな気持ちを吐き出せず、ただティアリスはワタルを見ていた。
「ああ、そうか。でもおれには専属の演出家がいてな。彼女だ。おれへのライトや音響の使い方は彼女に聞いてくれないか?」
「えっ」
ティアリスは、驚いて言葉を失いかけたが――それでもなんとか挨拶をした。
「ティアリスです。ワタルさんに専属演出家として働かせてもらっています――」
「良かったんですか?」
「何が?」
「私を、エキシビションの演出家にしたこと」
そう彼女が尋ねれば、ワタルはニヤリと笑った。
「いいに決まっている。おれの指示を的確にわかってくれるのは君しかいないんだから」
ワタルはそう言って、ティアリスの頭をくしゃりと撫でた。
こんなふうに言ってくれる人は、ティアリスの周りにはいなかった。みんなティアリスの実力を認めてはくれても、一緒に仕事をしたくないと言われていた。だから、心のどこかでワタルも自分より優れた演出家に出会えば、自分はまた新しい職を探さなければいけないと思っていた。
でもワタルは違った、最後までティアリスを選んでくれた。
「そうですね、スモークがないとライトが見えないことも分からないワタルさんには、私がいないと」
「はっはっは、そうだな……っておい」
彼女は言っていた。自分は言葉がキツいと、そして人と協力することが苦手だと。
しかし、ワタルはそう思わない。彼女はあれだけポケモンたちと力を合わせて演出することが出来、ワタルの意見も綺麗にくみ上げて完成させてくれる。
そして、一度は手折られてしまったのに、またひとりで強く上を向いて咲いた。その様はとても美しく、誇り高い。
彼女は彼女の仕事をやり遂げようとしているのだ。
ワタルは、そんな彼女をとても好ましく思っている。
ワタルが、一人暮らしをしているティアリスに、契約結婚を持ちかける話はまた別の機会にでも。
【Fin.】
ティアリス
一流の演出家を目指す女性。持ってるポケモンはバチュル、コイル、バニプッチ、ドッコラー、スワンナ。
サバサバしており、おしゃれにあまり関心がないため髪も無造作に結んでおり、普段から黒のTシャツにズボン。休みの日は多少おしゃれをするものの、スッピンでいることが多い。
名前の由来は7/3の誕生花、ヒメユリ(Starlily)
花言葉な『誇り』『強いから美しい』など……
身長160cm、50kg少し痩せ気味。
好物:演出、スルメなどの干物
苦手:ガム(舞台にくっつけるバカがいるから)
ワタル
セキエイリーグのチャンピオン。時系列は謎。
ティアリスの顔は好みなので、女性としても気になっているのでそのうち進展するかもね。
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