2022.05.10 17:35今度こそ絶対に、殺人鬼になんて恋しません! 目が覚めた時に、まず乱雑に物を置いてあるだけの棚が目に入った。ラックに入っている皿はどれも少しずつ欠けていて、おおよそ手入れされていないか、家主が適当な性格であることを垣間見せる。「ああ、ああ!? えっここって?!!」 明らかに自室ではない。見慣れた天井もカーテンもそこにはない...
2020.10.11 06:21【No title.】六花の白鐘【二次創作】大好きな雅の小説「No title.」のクロスオーバーともいえる二次創作小説です大好きなランスさんとスノーリアさんをお借りしました。「No title.」本編のネタバレを含みますので、閲覧の際はご注意ください
2020.10.11 05:07【アスキル】そばにいて欲しかった 目の前で突然倒れたハイドにわたしはうろたえた。「は……ハイド!?」「ああもう! このばか!」 そういうとミシェルがピンク色の煙に包まれて……人間になった。「え? ミシェル?」「そうよ。あら、わたしの人間姿見たことなかったかしら?」 ピンク色の短いツインテールに、どこの国のものだ...
2020.10.11 04:58【アスキル】銀影「なんで俺が付き合ってやらなくちゃいけないんですか」「まあ、バルカザール先生」「付き合ってやる義理はありませんが……」 バルカザール先生――ハイド・バルカザール――はふわふわの銀髪をかきあげながらそう言った。目の前にいる初老の女性――この学園の校長にはもう何を言っても無駄だろう。...
2020.10.11 04:48【アスキル】妖精のお姫様と世間を賑わす大悪党「あの城には、絶対に盗めない、世界一美しいと言われるお宝があるらしいですよ」 白い仮面、黒いシルクハットにタキシード。その男は世間を賑わす大悪党「盗る気なのか。盗めないことで有名だろう?」 言葉を発したのは肩に乗っているタカの姿をした妖精。怪盗の相棒だ。「そうですね、盗めないって...
2020.10.11 04:26片翼の天使と悪魔狩り初めに片翼の天使は人間の男の子に逢いたくて……◇◇◇大好きな夜戸星の絵をもとにガツガツ改ざんして小説にしてみました。アドリーとルシオのお名前は海羅提案。
2020.10.11 04:01Crazy Clock ~おかしな時計~ ピーピーピー 病室には騒がしく、機械音が鳴り響く。 医者たちの怒声やため息も聞こえてくる。「もう、この子は……」 誰の声だろうか。そう声が漏れ、声はたくさんの管につながれた少女に向けられる。「わかっているな」 白衣を着ていない中年の男性が言う。「はい」 少年は力強く答...
2020.05.28 06:40【ハッピー☆ライン】みんなでバーベキューしよう!「ねえねえリュードくん! お野菜持ってきたよ~!」「そっちおいて」 リュードが指示をしてくれたところにソラはよいしょと野菜を置きました。「ねえ、リュード~! 火が消えそう~」 炭を入れながらそういったのはカリスです。カリスの声を聞いてリュードが面倒くさそうに睨みつけた後、指を鳴ら...
2020.05.28 06:36あちらとこちらと鬼灯と 小さいころの不思議な経験は夢だろうと大半の人は笑う。 でもぼくにはそうやって片付けてしまいたくないものがある。あの経験はあまりにも不思議だったからだ。 あれは確か、夏休みを利用して祖母の家に帰った時のことだ。とても暑くて、明るい月夜だった。ぼくは祖母に誘われて夏祭りに出かけた。...
2020.05.28 06:33花梗と亜陀と吸血鬼 「ねえ、お前さぁ、だれなの?」 ルアはその声を聞いて顔を上げる。髪の量が多くて鬱陶しくなり、再度ピンで止めなおす。日差しが強くて吸血鬼であるルアは眩しくて目を細める。 ルアに声をかけた主はどうやら宙に浮いているようだ。魔法でも使っているのだろうか。「えーっとごっめぇん……俺さぁ...
2020.05.28 06:32泡沫の花(馬鹿だなあ、私) 少女は崩れ落ちました、足から、がくりと。 まるで糸が切れた人形のように、がくりと。(馬鹿だなぁ……あはは) 少女は心のなかでそうつぶやいて、笑いました。 目の前にいるあの人は、どうも起きないようです。きっと連日、結婚式の打ち合わせを熱心にしていたからでしょう。...